今話題のMCTオイルについて知る

今話題のMCTオイルについて知る

私たちは、普段から多くの油を摂取しています。太る、コレステロールが上がりそうなどまだまだネガティブなイメージのある油ですが、身体にとっても必要な栄養素が含まれています。メディアでもオリーブオイルをはじめ、アマニ油やえごま油など身体にいい油について特集されることも多くなってきています。今回はまだあまり知られていないMCTオイルについてご紹介したいと思います。

■MCTオイルってなに?
油は、成分の違いによって種類が分けられます。オリーブオイルならオレイン酸が主成分となりオメガ-9の種類となり、アマニ油・えごま油はα-リノレン酸が主成分となりオメガ-3系の油と分類されます。MCTオイルとは「中鎖脂肪酸」オイルのことで、ココナッツやパームフルーツのヤシ科の植物の種子の核の部分に含まれる成分です。母乳の約6%、牛乳や乳製品の約8%、ココナッツ油の約 60%が中鎖脂肪酸を含んでいます。中鎖脂肪酸の成分はカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸 の3つの成分が主な成分となります。

●エネルギー効率がいい
油は構成上、長鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・短鎖脂肪酸の3つに分けられ、一般的に使われているサラダ油やオリーブオイルなどの植物油はほとんどが長鎖脂肪酸なのです。中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりも短い構造のため、消化吸収が早く、エネルギー効率がとてもよいのです。
中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて長さが短いため、水になじみやすい特長をもちます。そのため、水に溶けやすい糖などと同様に、小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、分解されます。
一方、長鎖脂肪酸は小腸から消化・吸収されたあと、リンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれ、必要に応じて分解・貯蔵されます。このように消化・吸収後の経路が異なるため、中鎖脂肪酸は、一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸に比べて、4~5倍も速く分解され、短時間でエネルギーになることが特長です。

●低体重・低栄養の改善に役立つ何からの理由で食事がとれず、体重が減り、痩せ型の方も多くいます。痩せている方の特徴は、筋肉がないことです。筋肉がないと、栄養状態は悪くなっていきます。それは自分の身体へのエネルギーが足りず、脂肪や筋肉を分解してエネルギーを賄っているからです。短時間で吸収され、エネルギー効率のよいMCTオイルは、食事の量を増やさずにエネルギーを得ることができます。食事量が少ない方にとっても低体重・低栄養の改善に役立つことができます。

●ケトン体の生成が脳を活性化させる 脳のエネルギー源としては糖分が使われるとよく言います。実際はそうなのですが、実はケトン体も脳のエネルギー源として使うことが出来るのです。人は高齢になると、健康であっても糖の代謝が低下してきます。脳が糖の代謝が出来なくなってくると、エネルギー不足となり脳の働きが落ちてきてしまい認知症になりやすくなってきます。その時に糖を補う代替えエネルギーとして脳神経を活性化させるのがケトン体なのです。通常ケトン体は、飢餓状態になったときに脂肪の分解産物として発生するのですが、MCTオイルを摂ることによって、ケトン体を生成してくれます。糖質制限や断食など、常に体脂肪を燃焼さ せて飢餓状態にするのは現実的ではありません。
そのため、MCT オイルで摂ることはとても有効的なのです。

●どんな料理にでも使える
MCT オイルは無味無臭で他の油と比べてサラッとしています。しかし、加熱に弱いので火を通ささずにかけて食べるようにして下さい。スムージーやコーヒー、ヨーグルト、みそ汁に入れて食べ ると違和感なく食べることが出来ます。また、オリジナルドレッシングにしたり、テフロン加工で炒めた食材に最後に油をかけて和えるのもいいかと思います。目安量としては1回の食事で小さじ1杯~2 杯目安に朝昼晩と3食でとるところから初めてみて下さい。一度に多く使用すると、下 痢や腹痛を起こすこともあるのでご注意下さい。

■中鎖脂肪酸は医療現場でも使われている。 私はずっと医療現場で仕事をしておりましたが、中鎖脂肪酸はよく使われておりました。エネルギーを積極的に必要とする未熟児や腎臓病患者、高脂肪食を必要とするてんかん患者、消化器系の手術を行って油の消化吸収が低下した患者、低栄養の患者などへの栄養補給時にも効率よくエネルギーに変えてくれる中鎖脂肪酸は必要不可欠なものなのです。そういった様々な用途に応じ使用されています。
最後に、MCTオイルは様々な油がある中の油の一種にすぎません。ケトン体という成分であったり、エネルギー効率をみると、他の食べ物よりも利点がありますが、摂りすぎはよくありません。中鎖脂肪酸 の意味をしっかり理解すれば身体にとってはとても有効的になります。これさえ摂ればいいではなく、これも取り入れてみようというふうに栄養のバリエーションを増やすことが大事になります。今の食生活において摂取していない栄養素入れるというイメージで、うまく使うようにしましょう。

参考文献
油はすごい 足立香代子 毎日新聞社
最強の油 MCT オイルで病気知らずの身体になる! 宗田哲夫 河出書房新社 中鎖脂肪酸サロン http://www.nisshin-mct.com/contents/page195.html

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